土曜日

明日は土曜日。
今までの土曜日は、TSUYOくんはKUMIさんとデートでした。
明日は私とデート


……そうだった。土曜日はTSUYOくんのことを想ってはいけない日だったけれど、これからはいつだってTSUYOくんを恋しい・愛しいと想っていいんだね

でも。


KUMIさん、泣いてるかな…。
今まで土曜日がキライだった私みたいに、KUMIさんも土曜日がキライになってしまうかな。


複雑なキモチ

着信音

TSUYOくんと一緒の帰り道。
今までと決定的に変わったこと。それは、TSUYOくんの携帯のKUMIさんからの着信音に怯えなくなったこと。

KUMIさんとTSUYOくんはきっと毎日ラブコールをしていたんだろうな、私と一緒にいるときにも必ず毎回着信がありましたその度に私は気分が落ちてしまって、何度となく泣きました「電話、出て。心配するよ」なんて言いながら…。TSUYOくんの幸せのためにKUMIさんとの恋愛を大切にしてほしかったので、電話に出てほしいと思うのは本心からだったけれど、それでも着信音で現実を突きつけられて悲しかった

私と一緒に過ごしてくれる月日が経ち、TSUYOくんは携帯の着信音を消し、最終的には電源を切るようになりました音は鳴らなくなったけれど、いつになっても“KUMIさんからの着信”が頭から離れることはなく、結局は着信のありそうな時間になると落ち込んでしまう私がいました。

今、TSUYOくんの携帯はいつでも電源が入っています。KUMIさんからの着信はありません。

…やっぱり、本当にKUMIさんと別れてしまったんだね。

難破船

『突然の告白びっくりしたかな。今まで辛い気持ちだったと思うけど、きちんとけじめを付けて付き合いたいと思いました。YUMIを好きな気持ちは本当です』
TSUYOくんからのメール。

うん、びっくりした。
毎日つらいことの方が多かったけれど、TSUYOくんの順風満帆だった人生をくるわせてしまうぐらいなら、今までどおりでよかった
私と一緒にいても、TSUYOくんは幸せにはなれないのに…。

夢なの？

TSUYOくんとデートの日だけど、この間『伝えたいことがある』と言われたことが心に引っかかっていて、正直なところ気が重い…TSUYOくんはそんな私の気持ちに気付かないみたい。…ううん、違う。気付いているけれど私を気遣って普段どおりに接してくれているんだね。

TSUYOくんの欲しい車、BMWのX3・X5のカタログを見たり、お取り寄せカタログを見たりして過ごしていても、頭の片隅には「いつ、その話になるの？」という思いがあって、なんだか気が気じゃない

結局、夜になるまで何も告白されることはなくて、「よかった今日はその話はやめてくれたのね」って思ったら…。

『明日も逢ってくれる？』
何言ってるの、明日はKUMIさんとデートじゃないと思い口ごもっていると、じっと私の顔を見つめて、
『YUMI、付き合ってください』
って。今だってこうして一緒にいるじゃないの、なんて笑い飛ばしたら。。。

『カノジョとは別れました』
んんんっ

これって夢なの

EVISU

TSUYOくんからのクリスマスプレゼントはＥＶＩＳＵ
TSUYOくんとおそろいだ、うれし～い

でも私、ジーンズ似合わない…
たくさん試着させてもらったけれど、TSUYOくんからのプレゼントの1本を除いては、みんな『おもしろい感じ』になってました。ＥＶＩＳＵに申し訳ない

ショップにネコちゃんのプリントのジーンズがありました。
『キッキー』っていう名前なんだって。可愛かったぁ

時計

今日はクリスマスプレゼントのショッピング
TSUYOくんには時計をプレゼントします。

今、TSUYOくんの時計と私の時計とは、色違いだけどほとんど同じタイプ時計をプレゼントしちゃったら、TSUYOくんとの共通点がひとつ減っちゃうなぁって思うとちょっぴり淋しい。


TSUYOくんが結婚してマリッジリングをするようになったら、KUMIさんとのマリッジリングと私からプレゼントの時計とが同じ手に共存するんだね。


幸せの光を放つマリッジリングのそばで、ひっそりとただ時を刻むだけの意味しかもたなくなってしまった時計、そんな光景を目の当たりにするぐらいなら、いっそのこと捨ててしまってほしい。

一人芝居

忘年会が終わったら一緒に帰ろうってTSUYOくんに誘われていたけれど、宴会中に盛り上がって話をしていた女の子とそのまま二次会に行っちゃうのかなぁと思ってた。

帰り道、淋しくってちょっと泣いた
すると、TSUYOくんから『待ち合わせの場所に着いたよ』って連絡。

よかった、ちゃんと約束を守ってくれるTSUYOくんで。

宴会中に盛り上がって話していたのは、同僚の女の子に私のことを誘うように言われ続けてたんだって。
…ん
KUMIさんの話じゃなかったの

私の一人芝居だったんだ…