物に悪気はないから。

TSUYOくんが私からのプレゼントを使う理由。
『物に悪気はないから』

私とは真逆な考え方でした。
物に込められたその人の思いとか、プレゼントには単なる物ではない価値があると思う私。単なる物として使うには勇気がいるというか、思い切りが必要というか、それを使っているのを見て相手がどう思うかと考えてしまったりとか。
だからTSUYOくんからのプレゼントも使えずにいたけれど、これからは私も平気で使おうと思います。TSUYOくんも『壊れるまでは使う』とか『それしかないから使う』っていってるし、私も壊れるまで使って平気で捨てられるようにします。プレゼントを単なる物と思えるようになります。
今まで考え方が似てるので、前世は双子の兄妹だったのかもなんて思ったりもしたけれど、それは恋愛感情で現実が見えなくなっていただけなんだね。

ひきずっていたTSUYOくんへの思いは、これですっきりしたかも。たぶん、TSUYOくんが私のことを好きではないのと同じように、私もTSUYOくんのことをもう好きではないと思います。
もっと早い時期に別れていれば、今頃は私も他の人と結婚していたかもしれないなと惜しい気持ちも少しあったりします。

もう、これからは他人の気持ちに振り回されるのはやめようと思います。
【情に棹させば流される】
夏目漱石もたくさん嫌な思いをしたんだろうな。純粋に生きるのって難しいです。

今週末に引っ越しをします。小さなアパートだけど、新しい生活用品に囲まれて暮らしたら気持ちも一新できそうです。新しい風がふくといいです。もちろん順風でね。